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【ASARI column#134】[暗号資産の法定通貨化考察:前編]ネイティブトークン以外のアルトコインは新時代の支払い通貨にはなれない



アルトコインは通貨になれるのか?


ビットコインは国や企業が買い集めを図ったりなど地位を向上させていたり、取引手数料を安くするライトニングネットワークの普及など技術的な発展を着実に進んでいます。

実際、ライトニングネットワークを使った支払いも行われています。

KleverWalletにてライトニングネットワークを使ったビットコイン支払い風景 ブラジルにて

このままいけば、ビットコインが通貨としての地位を着実に進めて行くのはほぼ間違いないでしょう。

まずは自国通貨の価値が低い途上国などで民間での普及が進むのではないでしょうか。


ではビットコイン以外の通貨、つまりアルトコインは通貨として普及することはあるのか。

可能性としては十分あるでしょう。

様々な国様々な通貨があるように、既に様々ある仮想通貨の中からビットコイン以外の仮想通貨を通貨として扱う国が出てきても不思議ではないでしょう。


ビットコイン以外を選ぶ理由として、例えば「先進国がビットコインを既に大量に確保して支配しているのでその影響力から逃れるため」

などでこれから発展していくであろう国が選ぶ理由は十分あると思います。


では、アルトコインの中からどのような通貨が選ばれるのか?という話ですが、私はブロックチェーンのガス代に使われるネイティブトークン以外は選ばれないのではと考えています。

理由は単純に手間がかかるからです。


例えば、イーサリアムチェーンのトークンを支払いに使うとしましましょう。そのトークン(例えばSHIBAとか)を支払い(相手のアドレスに送る)際に手数料(ガス代)としてイーサ(ETH)が必要になります。

つまり、支払に2種類の通貨が必要になるのです。


既存の通貨で考えれば、日本円で支払いをしようと思ったらその支払いの手数料としてドルが必要になるという感じです。

こんな手間がかかる位なら既存の通貨の方がよっぽど便利で楽です。


ネイティブトークンであれば、支払いにも手数料も1つの通貨で済みます。

イーサリアムならETHのみ、ソラナならSOLだけで済みます。

ですので、選ばれるとしたら支払いと手数料が同じ通貨で支払えるネイティブトークン以外は考えられないと思っています。


ただ、先ほど挙げたこの2つのネイティブトークンは今の状況だと通貨にはなれないと私は考えています。

詳細は後編にて







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