最近広告で深海ザメの肝油を使ったサプリメント広告を見かけました。
自分はサプリという物にまだ頼った事が無いのですが、一定量の重要が有れば、それ相応の商品の在庫が必要になります。
そして商品が増えるという事は、その材料の深海ザメの採取量も増えるという事になります。
そこで疑問なのですが、深海ザメの採取圧への耐久度ってどの位なんでしょうかね?
採取圧というのは、ざっくり言えば漁などの人間の採取によって発生するその生物種の減少の事です。
希少な種であればわずかな採取圧、つまり人間が捕獲してしまうとその種の自然界での繁殖が難しくなってしまい、絶滅してしまうのです。
ではなぜ深海ザメのサプリメントでそんな事を心配するのかといいますと、深海生物は採取圧への耐久度が不明な事が多いからです。
採取圧への耐久度を知るには、その種が今地球上に何処にどれだけいるのかという事を把握し、どのような繁殖方法で毎年どれ位増えているのかを知る必要があります。
その情報が深海生物はほとんどつかめていない事が多い…というかほとんどです。
つまり、どれだけ獲っても大丈夫かどうか分からないのです。
そんな中で取り過ぎてしまうと、いつの間にか獲れなくなってしまい、調べてみたら絶滅してる(っぽい)という事になってしまった、という事があっても不思議ではないのです。
サプリメントや深海ザメ以外にも、食卓やスーパーには様々な魚が売られています。それらの中には深海魚もいます。
例えばキンメダイ。
この魚も近年だいぶ調査も進んでいますが、まだ完全には解明されていません。
つまり、どの位希少な生き物か分からずに食べてしまっているという事です。
日本は様々な団体が日本近海の深海調査を行っています。何故深海生物の調査をしなければならないのかと考えている人も多いかもしれませんが、実は私達の食卓の魚介類の供給の維持に関わる重要な事なのです。
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